どうも、みっちゃんです!
世界情勢などの投資に関連する気になる情報を、私見を交えて不定期で発信しています。
今後の米失業率の推移は・・・
4月米失業率は戦後最悪
5/8に発表された4月の米雇用統計は、失業率14.7%、非農業部門雇用者数は前月から2,050万人減という結果でした。
失業率に関しては戦後最悪で、リーマンショック後の2009年10月の失業率10.0%をはるかに凌ぐ数字となっています。
また非農業部門雇用者数に至っては過去最大の減少幅となりました。
東京都の人口が約1,400万人ですから、とてつもない数字というのがわかります。
失業率は今後さらに悪化の恐れ
失業率に関しては、失業者の8割が一時的な解雇で経済を再開すれば雇用回復は早いとの楽観的な見方があります。
しかしながらムニューシン米財務長官は5/10のテレビインタビューで、改善する前に恐らく悪化するだろうと発言しています。
ハセット米大統領経済顧問も同日、6月までに失業率が20%以上になるとの見通しを示しました。
一部では4月雇用統計のデータ集計以降にさらに700万人が失業し、実際の失業率は既に25%近くに上っている可能性があるとの情報もあるようです。
ムニューシン財務長官は今後については第2四半期(4~6月)は非常に悪化し、その後底打ちするとの見解を示しています。
しかし米連邦準備理事会(FRB)当局者の中には景気のV時回復は見込んでおらず、回復は急速なものとはならず緩やかなものになるとの慎重な見方を示している方もいるようです。
日経平均株価は5/11朝から堅調に推移しており、ドル円やクロス円も全面高となっていますが、今後この動きがいつまで続くか、株価の再暴落があるのかどうか、注視する必要がありそうです。
収まらない米の新型コロナ感染拡大
米ホワイトハウス内に続々と増える新型コロナ陽性者
米の新型コロナウイルス感染拡大がなかなか収まらない状況が続いています。

アメリカの日毎のCOVID-19感染者増加数推移(2020年5月11日まで)
– 米ジョンズ・ホプキンス大学「COVID-19 Dashboard」より
そんな中、ペンス米副大統領報道官の一人が5/8に新型コロナ陽性と判明しました。
ペンス副大統領はトランプ米大統領が出席した5/9の会合には出席しなかったものの、最新のニュースではホワイトハウス医療班の助言に従いつつも5/11にはホワイトハウスに出勤するとのことです。
ホワイトハウスでは5/7にトランプ大統領らの身の周りの世話をするスタッフが陽性と判明したばかり。
トランプ大統領はその際に毎日新型コロナの検査を受けると宣言していましたが、これまでのところペンス副大統領ともに陰性の結果が出ているようです。
もしトランプ米大統領が新型コロナに感染したら・・・
ジョンソン英首相が3/27に新型コロナウイルス検査で陽性となったことを発表した際には、英ポンドは対円で80銭ほど急落しました。
もし今後トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染するようなことが起きれば、その際のドルの下落幅はさらに大きくなると予想されるでしょう。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが今後1~2年は段階的に継続するとの見方もあり、ワクチンや治療法が確立されるまではまだまだ安心できる暮らしも経済も取り戻せそうになさそうです。
情報元:
日本経済新聞 | 米財務長官、失業率「さらに悪化も」年後半回復基調
ロイター | FRB当局者ら、米経済のV時回復見込まず
CNNj | ペンス副大統領は自主隔離せず、ホワイトハウス出勤へ
ヒロセ通商 | 経済ニュース(会員限定)
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