どうも、みっちゃんです。
フリーランスのプロ演奏家として生計を立てはじめて8年目です。
それと並行して個人で教室ビジネスを行っており、その月利益は現在30万円ほどです。
2021年初めの月利益は15万円ほどだったので、半年で倍増させることができました。
さて本題ですが、私のように個人・フリーランスとしてビジネスをされている方の中には、以下のような疑問をお持ちの方が多いのではと思います。
- ビジョンやミッションを掲げる企業は多いが、個人・フリーランスには必要?
- そもそもビジョンとミッションの違いがよくわからない
私も最初はそうでしたが、その後勉強をしながら個人・フリーランスとしてビジネスを進める中で、私なりに以下の結論に達しました。
- 個人・フリーランスであっても、ビジネスで継続的に成功するにはビジョンとミッションが必要不可欠!
- ビジョン・ミッションを宣言することで、社会的共感が得られやすく、新規顧客獲得の原動力になる!
- ビジョン・ミッションを宣言することで、あなたのビジネスのファンの集合体であるコミュニティが形成され、ビジネスの長期的・継続的成功が保証される!
本記事では以下について解説していきます。
- ビジョン・ミッションの明確な違い
- ビジョン・ミッション、それらに加えてストーリーを文字にすることの必要性
個人・フリーランスとしてビジネスがうまくいかず悩んでいる方、これからビジョン・ミッションを作ろうと思っている方にとって、特にお役に立てる記事だと思います!
それではさっそく解説していきます。
【結論】個人ビジネスの継続的成功にはビジョンとミッションが必要!
個人に限らず、ビジネスは中長期的に売上を維持すること、継続的成功が難しいです。
その達成には、ビジョンとミッションが必要不可欠だと私は考えています。
“人は「何を」ではなく、「なぜ」に動かされる”
これはサイモン・シネック氏が2009年のTEDトークで繰り返し発した言葉です。
(全ての内容を知りたい方は以下の動画をご覧ください)
少しわかりやすく言葉を付け加えると、下記のようになります。
“人は「何を」ではなく、「なぜ」それをしているかに動かされる”
ビジネスであれば大抵の場合、”「何を」”の部分は商品やサービスを指します。
なので後半部は、「なぜ」その商品やサービスを売っているのかとなります。
最後の”動かされる”の部分は買うという行動になります。
- “人は「商品やサービス」の素晴らしさ(価値や強みなど)ではなく、「なぜ」その商品やサービスを売っているのかということに共感して購買行動を起こす”
そしてこの「なぜ」の部分こそまさにビジョンやミッションを指しているところです。
つまり素晴らしい商品やサービスを作り続けたとしても、共感できるビジョンやミッションがなくては、一時的には売れても安定的な売上を維持することは難しい=ビジネスで継続的な成功を収められないということになります。
ではビジョンとは?ミッションとは?
次にこれを解説していきます。
ビジョンとミッションの明確な違い
そもそもビジョンやミッションという言葉が英語だということもあるのでしょうが、これらの言葉は実は企業や個人によってさまざまな解釈がされています。
言葉である以上、解釈がたくさんあって当然だと私は思いますが、自分の中で定義を曖昧なままにしていてはビジョンやミッションを定められません。
というわけで、私なりにビジョンとミッションについて調べ、わかりやすく定義しました。
ビジョンとは
ビジョン(Vision)という言葉はビジネスでは「未来像」という意味で使われますが、これでは漠然とし過ぎていてわかりません。
- ビジネスを通して自分が実現したい未来の姿=他人もそう思える未来の姿
ポイントは一人よがり、自己中ではダメで、他人(=将来顧客やファンになる見込みのある人)にもそう思える未来の姿であることだと思っています。
他人にとって「これは私自身の夢でもある」「代わりに託したい」「応援したい」と共感を生む未来の姿こそ目指すべきビジョンであると思います。
有名企業のビジョンの例
Amazon(アマゾン)のビジョンがわかりやすいと思ったのでご紹介します。
- “The Everything Store”(すべてのモノが買える店)
シンプルでわかりやすく未来の姿を表しています。
1995年にジェフ・ペゾフ氏が創業した当時に掲げたものですが、2020年現在その姿は当時掲げられたビジョンそのものになりつつありますね。
ビジョンを定める際のポイントや注意点
ビジョンはお客様にとっても自分事のように共感できるものとお伝えしました。
なので例えば「日本一の利益を得る会社」では共感は得にくく、ビジョンとしてはふさわしくないです。
サイモン・シネック氏も先ほどの動画の中で、”利益は結果であって「なぜ」の答えではない”と話しています。
また、意味のよくわからない言葉を並べて自己満足なポエムのようなビジョンではお客様に共感を得ることは難しいでしょう
それから、ビジョンは未来の姿であるため、それを実現できそうになれば更新する必要が出てきます。
5年から10年のスパンで見直すことも考えられます。
事実、先ほどご紹介したAmazonのビジョンは創業当時のもので、現在は”地球上で最もお客様を大切にする企業”というビジョンを掲げています。
ヒント:SDGsを絡める
より多くの人から共感を得て、応援してもらうためには、今後は特に社会貢献に繋がるものを考える必要性があると考えます。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略で、ここ最近はテレビでもよく言われるようになってきました。
ご参考まで「SDGsの17の目標」をご紹介します。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
ビジョンについてより深く知りたいという方にはこちらの書籍がおすすめです。
ミッションとは
ミッション(Mission)という言葉はビジネスでは「使命」という意味で使われます。
またミッションはミッション・ステートメントと言われることが多いです。
ステートメント(Statement)はこの場合「声明(書)」という意味で用いられます。
- ビジョンを実現するための行動方針の宣言=他人への約束
ポイントの一つ目はビジョンで描く未来の姿を実現するための行動方針であることだと思います。
ポイントの二つ目はその行動方針の宣言が自分に夢を託したお客様やファンとの約束であることだと思っています。
有名企業のミッションの例
Amazon(アマゾン)のミッション・ステートメントは、”4つの原則によって導かれる”という言葉から始まりますが、その1つ目に書かれている文言をご紹介します。
- “customer obsession rather than competitor focus”(競合に焦点を当てるのではなく寝ても覚めても顧客にこだわること)
現在のAmazonのビジョンである”地球上で最もお客様を大切にする企業”をまさに実現するための行動指針の宣言であり、お客様への約束を示したミッションだと言えます。
ミッションを定める際のポイントや注意点
大前提としては、ミッションとして掲げたことを日々実行することでビジョンを実現できるものになっているか、ということです。
またミッションは行動指針のため、より具体的で日々の行動に直結する内容である必要があると考えます。
そして顧客との約束ですから、ビジョンよりもわかりやすい言葉で書かれてなくてはならないと思います。
元のビジョンから次のビジョンへ見直した時、ミッションも見直す必要があるかもしれませんが、多くの場合は新たな行動指針を追加することで解決すると考えます。
ミッションは日々継続して積み上げていく行動の方向性だからです。
ときにはその行動指針が不必要になるということも考えられるかもしれませんが。
ミッションについてより深く知りたいという方にはこちらの書籍がおすすめです。
ビジョンとミッションの必要性
ビジョンとミッションを文字にする(明文化する)ことによって、今後のビジネスに様々な影響を与えると考えます。
- 明確な目標ややるべき行動が目に見えることで、多少の失敗や苦難があっても気持ちがブレず、ビジネスへのモチベーションを維持することができる
- 同じ思いを持つお客様からの共感やファンからの応援を得ることができ、またそれらの人たちによる口コミによって新規顧客獲得や新たなビジネスチャンス、ビジネスパートナーを引き寄せる原動力となる
- ファンが増え、それがやがてコミュニティとなれば、その人たちを裏切らない限りビジネスの長期的・継続的成功が保証される
多くの長期的・継続的に成功する企業は、魅力的なビジョンやミッションを掲げ、ファンを作り、それが大きなコミュニティーとなっています。
これがブランディング、ブランド化です。
ビジョンやミッションに人間味を帯びさせるストーリー
ビジョン、ミッションに加えて、もうひとつ大事な要素があると考えていて、それがストーリーです。
ストーリー(Story)は、日本語では「物語」です。
小説や絵本、映画も物語であり人の心を惹きつけますが、ビジネスでは事実に基づくノンフィクション・ストーリーを使います。
ジョセフ・シュガーマン氏は著書の中で”物語はセールスに人間味を与え、あなたとお客をつなぐ役割を果たす“と言っています。
他にも「7つのマーケティング・クリエイション」の三浦崇典氏など、ビジネスにおけるストーリーの重要性を説く方は非常に多いです。
三浦崇典氏は著書の中でストーリーを”旅立ちの理由“という言葉で表現しています。
そして”旅をまっとうするためには、それ相応のモチベーションとエネルギーが必要“で”それを生み出す源になる”のがストーリーだと言っています。
(下の著書は小説でありビジネス本ではありませんが、独自のマーケティング理論である「7つのマーケティング・クリエイション」の他、マーケティングについて学びの多いものです。)
ビジネスにおけるストーリーとは
起業ストーリー
起業までのストーリーは”「なぜ」それをしているのか”のスタートの理由だと言えます。
自分の生い立ちや生きてきた時代背景などは、まさにビジネスに人間味を与えるものとなります。
ビジョンストーリー
ビジョンとは実現したい未来の姿を切り取ったもののため、人に伝わりにくい場合があります。
ビジョンを達成するまでの道筋をストーリーにすることでビジョンをより明確なものにする効果があります。
まとめ:ビジョン・ミッション・ストーリーの関係性
ビジネスにおけるビジョン・ミッション・ストーリーの関係性を図にまとめてみました。
本記事を参考に、一度自分自身のこれまで人生を振り返りつつ今後のビジネスにおけるビジョン・ミッション・ストーリーをぜひ文字に起こしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後もビジネスに関する記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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