今回は簡単に自身のECサイト(ネットショップ、オンラインストア)を作ることができるサービス、ShopifyとBASEについて書こうと思います。
ぶっちゃけ、どっちがお得なの?
みなさんが一番知りたいことは、利用料や手数料、つまり“費用”に関する部分だと思います。
両者にサービスの違いはもちろんありますが、それは一旦置いといて、、、
単純に費用だけを考えた時にあなたのお店の月売上ではどちらのサービスが適しているのか?
下記3つのケースを考え比較してみましたので、是非最後までご覧ください!
- 単価安めのハンドメイド小物などのショップの場合
- ファッションなどのストアの場合
- 高額商品販売店の場合
ざっくりな結論から
どちらがお得かは、大きく2つのことを考える必要がある
冒頭で書いた「単純に費用だけを考えた時にあなたのお店の月売上ではどちらのサービスが適しているのか?」の結論ですが、下記2つの要素によって変わります。- 販売単価(税や送料を含む)
- 月売上額(月販売数)が安定しているか
①販売単価(税や送料を含む)
ShopifyやBASEなどのECプラットフォームサービスを利用する場合、売上1件に対し手数料が発生します。手数料は税や送料に対しても発生しますので、これらも考慮する必要があります。
②月売上額(月販売数)が安定しているか
これから計算する結果は月売上額(月販売数)が一定の時を考えています。たくさん売れる月もあれば、全く売れない月もあるのでは、その月ごとにどちらがお得かは当然変わってきますのでご注意ください。
ざっくりな結論は?
固定費がかかるが販売手数料の安いShopifyか、固定費が0のBASEか
- Shopify:
固定費がかかる、販売手数料はBASEの半分程度 - BASE:
固定費0、販売手数料はShopifyの約2倍
高額商品を売るならShopify
月に1個以上売れることを前提として考えると、10万円を超える商品を売る場合にはShopifyがお得と言えそうです。月100個以上売れるならShopify
単価が極限に安い商品でも月100個以上売れるならShopifyがお得です。実際にはもう少し少ない販売数でもShopifyがお得になります。
詳しいことは後半で。
しばらく売れる見込みがないならまずはBASE
元々知名度のあるお店がネットショップを出すなら売上見込みがあると思いますが、多くの場合は売上が安定するまで時間がかかると思います。その場合は固定費のかからないBASEがお得です。
ShopifyとBASEのサービスの比較
Shopify(ショピファイ、ショッピファイ)
Shopify はカナダ発のECプラットフォームサービスで、2006年にサービスを開始して以来全世界で作られたショップ数は100万ショップを超えています。例を一つ挙げると、ファッションブランドのX-GIRLのUSサイトがShopifyを利用して作られています。
日本に進出したのが2017年ですのでまだ馴染みが薄いですが、今大注目されているサービスです。
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BASE(ベイス)
BASE は2012年にサービスを開始した日本発のネットッショップ作成サービスです。こちらも2020年5月にネットショップ開設数が100万ショップを突破しています。
現在はCMに香取慎吾さんを、過去には小嶋陽菜さんを起用していたこともあり、一度は耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。
小嶋陽菜さんのアパレルブランドHer lip toはBASEを利用して作られています。
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両者のサービスの比較
両者のサービスの比較については、わかりやすい記事がありますのでご紹介しておきます。ShopifyとBASEの利用料金の比較
利用料金比較表
Shopifyのプランは3種類あるのに対し、BASEは1種類のみです。Shopify ベーシック | Shopify スタンダード | Shopify プレミアム | BASE | |
初期費用 | — | — | — | — |
月額料金 | US$29 (3190円) | US$79 (8690円) | US$299 (32890円) | — |
手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% | 6.6%+40円 |
初期費用
どちらも無料です。月額料金(固定費)
ネットショップを運営するに当たって月々に発生する費用です。Shopifyではプランによって料金が変わるのに対し、BASEは無料です。
※Shopifyの月額料金はUSD(米ドル)1ドル=110円で計算しています。
手数料
売上金額に対して発生する手数料です。(売上がなければ発生しない)送料が発生する商品の場合、送料に対しても手数料が発生しますのでご注意ください。
(送料も売上金額の一部)
Shopifyの手数料
国内発行カード(Visa, Mastercard)と海外発行カード(American Express)で手数料が異なりますので、ご注意ください。Shopify ベーシック | Shopify スタンダード | Shopify プレミアム | |
手数料 (国内) | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
手数料 (海外) | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
またShopifyでは他に取引手数料や売上金の口座振込手数料などがありますが、Shopifyペイメントを利用することにより全て無料となります。
今回の検証では、Shopifyペイメント100%利用を前提としています。
Shopify | Shopifyペイメントとは
BASEの手数料
厳密にはBASE簡単決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3%という内訳になっています。またBASEでは売上金の口座振込申請の際に以下の手数料が発生します。
・事務手数料
振込金額が2万円未満の場合、振込申請1回につき500円
(2万円以上は無料)
・振込手数料
振込申請1回につき一律250円
Shopifyベーシック vs BASE!月額利用料金シミュレーション
シミュレーション条件
- 販売は国内向けのみ、支払いはクレジットカード(VisaかMastercard)
- 売上には税・送料を含む
- Shopifyベーシックの月額料金はUSD(米ドル)1ドル=110円で計算
- Shopifyは、Shopifyペイメント100%利用
(取引手数料や売上金の口座振込手数料が無料) - 月に一度だけ売上金の口座振込申請を行う
(BASEは2万円以上で振込手数料250円発生)
ハンドメイド小物商品
アクセサリーなど、単価安めのハンドメイド小物などの場合のシミュレーションです。税込単価550円、送料200円で計算し、Shopifyベーシック vs BASEで比較しました。
- 分岐点は、月販売個数:46個、月売上:¥34,500円の時です。
↓月販売個数:46個、月売上:¥34,500円の時の月額利用料金比較
月額 料金 | 売上に 対する 手数料 | 振込 手数料 | 月額利用 料金合計 | |
Shopify ベーシック | 3,190円 | 1,173円 | — | 4,363円 |
BASE | — | 4,117円 | 250円 | 4,367円 |
月販売個数が45個以下ならBASE、46個以上ならShopifyベーシックがお得です。
ファッション商品
ファッションのオンラインストアの場合のシミュレーションです。税込単価5,500円(送料込)で計算し、Shopifyベーシック vs BASEで比較しました。
- 分岐点は、月販売着数:14着、月売上:¥77,000円の時です。
↓月販売着数:14着、月売上:¥77,000円の時の月額利用料金比較
月額 料金 | 売上に 対する 手数料 | 振込 手数料 | 月額利用 料金合計 | |
Shopify ベーシック | 3,190円 | 2,618円 | — | 5,808円 |
BASE | — | 5,642円 | 250円 | 5,892円 |
月販売着数が13着以下ならBASE、14着以上ならShopifyベーシックがお得です。
高額商品
高額商品販売の場合のシミュレーションです。税込単価110,000円(送料込)で計算し、Shopifyベーシック vs BASEで比較しました。
- 月に1点売れればShopifyベーシックがお得です。
↓月販売点数:1点、月売上:¥110,000円の時の月額利用料金比較
月額 料金 | 売上に 対する 手数料 | 振込 手数料 | 月額利用 料金合計 | |
Shopify ベーシック | 3,190円 | 3,740円 | — | 6,930円 |
BASE | — | 7,300円 | 250円 | 7,550円 |
Shopifyで利用できる決済サービス手数料の注意点
利用する決済サービスによって手数料が異なりやや複雑
本シミュレーションは国内発行クレジットカード(Visa, Mastercard)でのShopifyペイメント100%利用を前提として考えましたが、Shopifyの手数料の仕組みはやや複雑です。詳しくは下記記事をご参照ください。
Shopifyペイメントで利用できる決済サービス
<手数料3.25~3.4%>
<手数料が上記とは異なる>
- 国内発行クレジットカード(Visa, Mastercard)
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
<手数料が上記とは異なる>
- 海外発行クレジットカード(American Express):
手数料3.8~3.9%
Shopifyペイメントが100%利用されるかはわからない
支払い方法を限定することは販売側で行えるかもしれませんが、支払い方法を選ぶのはお客様ですので、その点はある程度考慮に入れるべきかと思います。まとめ
既に実店舗などで販売実績があり、コンスタントに売上が見込める場合には、販売手数料の安いShopifyがお得な場合が多いです。公式サイト【Shopify】
一方でこれから新たにネットショップを始める、いつから売上が見込めるかわからない場合は、固定費のかからないBASEで始めてみるのがよさそうです。
公式サイト【BASE】
自身のお店のケースで詳しい計算結果を知りたい方↓
BASEで自身のネットショップを作りたい方↓
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