どうも、みっちゃんです。
フリーランスのプロ演奏家として生計を立てはじめて8年目です。
それと並行して個人で教室ビジネスを行っており、その月利益は現在30万円ほどです。
2021年初めの月利益は15万円ほどだったので、半年で倍増させることができました。
- 現在個人教室や個人サロンを経営していて、売上に伸び悩んでいる方
- 自分の趣味や特技を活かして、個人教室を運営して副収入を得たい方
- 集客がうまくいかずに、生徒数がなかなか増えていかない
- 自分の教室に特別な強みや特徴がなくて悩んでいる
そんな方へ向けて、生徒さんが通いたくなる、生徒集客力の高い個人教室コンセプトを考える方法を解説していきます。
どんな業界でも、記事通りに考えていけばあなたのオリジナル教室コンセプトを考えることができるはずです。
※教室を他のサービスに、生徒をお客様に置き換えても、使える知識だと思います。
生徒集客力の高い個人教室コンセプトを考える方法【3ステップ】
記事の概要
生徒が通いたくなる個人教室コンセプトの考え方は以下の3ステップの手順で行っていきます。
- ステップ1:市場調査を行う
- ステップ2:自分を知る
- ステップ3:”弱者の戦略”と”生徒視点”でコンセプトを考える
ポイントは市場調査、自己分析、弱者の戦略、生徒視点です。
順に詳しく解説していきます。
ステップ1:市場調査を行う
まず欠かせないのがマーケティングリサーチ(市場調査)です。
市場調査を行う項目
以下の項目の市場調査を行いましょう。
- 業界
- 見込み生徒
- 地域性
業界を知る
まずはあなたが参入しようとしている業界について知る必要があります。
具体的には以下の項目について調査していきます。
- 業界のトレンドや新しく注目されそうなこと
- 大手や競合のコンセプトやプログラム
- 業界(大手や競合)の料金相場
業界のトレンドや新しく注目されそうなこと
トレンド(流行)に乗ることは大事です。
但しトレンドには終わりがあることも頭に入れておきましょう。
そのトレンドが長く続き、主流になる可能性があるのならばより良いです。
短期トレンドが発生する度にそれに合わせてプログラムを変えることも可能ではあります。
(おそらく大変ですが)
また参入者がほとんどいない新しく注目されそうなことに真っ先に目を向け早期参入することができれば、先発(先行者)優位が働き、その市場で「~と言えばこの教室」的なポジションを取れるチャンスが高まります。
- 先発(先行者)優位:
新しい市場や分野、領域などにいち早く参入することで、後発参入者より多くのシェアを獲得できるなど、優位性を得ることができる
しかしながら、これは個人教室、特にこれから新しく参入する教室にとっては厳しい場合もあります。
その大きな理由が大手教室や既にある程度力を持っている競合の存在です。
大手や競合のコンセプトやプログラム
私たちのような業界に対してまだ信頼性も影響力も資金もない個人教室はとても立場が弱いということをまずは理解した方がいいです。
大手や競合とまともに戦うのでは、勝ち目は薄いです。
なので私たち個人教室は、基本的に”弱者の戦略”で生徒を獲得することを目指します。
(ステップ3で説明します)
そのためにも大手や競合のコンセプトやプログラムを調査・分析することは非常に大切です。
業界(大手や競合)の料金相場
いくら良いコンセプトを作ることができたとしても採算がとれるものでなくては意味がないです。
またこの情報はプライシング(価格設定)の際にも使う情報なので大事です。
プライシングについてはまた別の記事で解説したいと思います。
見込み生徒を知る
ビジネスにおいてお客様のことを知ることは何より大切なことです。
教室にとってのお客様は、生徒になり得る「見込み生徒」です。
以下の項目について調査して、「ターゲット(対象)となる見込み生徒さんはどういう人なのか」ということを明確にしていきます。
- 教室に入る目的は何か
- 何を求めているか
- 何に悩みや不満を抱えているか
- なぜその問題は解決しないのか
- どのようなスキルを身に付けたいか
- どのような教室に入りたいか
教室に入る目的も様々
見込み生徒さんが教室に入る目的は、自分の欲しいスキルを身につけ、なりたい自分に近づくためや自分の欲求を満たし、自分の抱える悩みや不満を解消したい、という方もいれば、同じ趣味仲間を増やしたいとか、仲間とワイワイ楽しむ時間を作りたいとか、そういった方もいるでしょう。
前者のタイプと後者のタイプを集客するための教室のコンセプトやプログラムは必然的に変わってきますよね。
ターゲットにならない人物像も考え、それについて公開しよう
ターゲットとなる見込み生徒のことばかり考えがちですが、逆に”こんな方はターゲットではない”、”こんな人には来てもらいたくない”も考えるべきです。
そしてそれをホームページなどで公開しましょう。
これによってターゲットではない方や来てもらいたくない人は自然と近寄って来なくなります。
なぜこんなことをするのか?考えてみてください。
もしターゲットではない方が体験プログラムを受けに来たとします。
その方の欲求や不満に対して、教室のコンセプトやプログラムが解決策を示すものでなければ入会してくれないので、結果として時間を浪費することになります。
また、教室の秩序を乱すような人、他の生徒さんの悪口を言うような人が教室に入会してしまっては、既存の生徒さんが離れていく原因になり得ます。
一方でこのような情報を公開することで、ターゲットとなる見込み生徒さんに安心感を与え、より厚い信頼感を得ることにも繋がります。
まさに一石二鳥の効果ですね。
ウェブ検索のコツ
市場調査をする際、実際にそこに足を運ぶことが必要な場合もありますが、まずはGoogle検索などのウェブ検索を利用するのが手軽で良いでしょう。
例えば「○○ 教室 生徒の声」と入れて検索すると、集めたい見込み生徒さんに関する情報が出てきます。
またYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトなどでも役立つ情報が手に入る場合がありますので、キーワードを入れて検索してみましょう。
地域性を知る
地域には特色があるものです。
あなたが身軽な状態なら、教室を開業するのにより条件の良い地域を選ぶべきです。
もしあなたが既に教室を開業していて、簡単に拠点を移せなくても、新たなコンセプトを練るために調べましょう。
- 見込み生徒が多くいるか
- 賃借料の相場
- 大手や強い競合が存在しないか
見込み生徒が多くいるか
会社がたくさんある地域なら、仕事帰りのサラリーマンやOLが通ってくれるかもしれません。
住宅街なら主婦やお年寄りの方が通ってくれるかもしれません。
学校が近いなら子どもたちが通ってくれるかもしれません。
もっと深く探る必要があります。
その会社は大手なのか?小さい会社なのか?
高級住宅街なのか?団地なのか?
大学や専門学校があるのか?
世代や収入によっても、見込み生徒さんが求める教室コンセプトは変わります。
賃借料の相場
固定費は安く済ませられる方がいいですよね。
「大都会の真ん中で勝負!」というのは、余程勝算がない限り踏み込みにくいです。
無理せず教室を構えるための安い物件がある地域を探すのが吉です。
また地域の公共施設やイベント会場施設によっては許可申請することによって、教室を認めてくれるところがあります。
そういうところを借りて教室を運営する方が、賃借料が安く済む場合もあります。
拠点となる教室を新築しなければならないなら、地価などを調べる必要があります。
これらの費用を安く抑えることによって、その分を教室コンセプトやプログラムに充てることができます。
また少し話が逸れるかもしれませんが、市や街によっては「音楽の街」など地域活性化を目的として、ある業界や分野を広く受け入れており、場合によっては補助金などがある地域もあるかもしれません。
大手や強い競合がいないか
やはり付きまとうのが大手や競合の存在です。
既にその地域で絶大な信頼を獲得し、多くのシェアを持つ競合がいては、不利過ぎます。
大都会なんかは大手が既に根を張っていることが多いです。
そういう場所は最初から避けるべきです。
ステップ2:自分を知る
次にやることは自分の強みやできることを知ることです。
教室コンセプトに自分の強みを活かすことができるのであれば、それが一番理想的ですよね。
自己分析しよう
以下の項目に当てはまるものを書き出してみましょう。
- 何を提供できるか
- 何を得意としているか
- 何を苦手としているか
- どんな知識を持っているか
- どんな経験をしてきたか
- 昔の自分は何に苦労したか
- 自分が成し遂げた成果は何か
- 自分が継続してきたことは何か
- 自分の好きなことは何か
- 自分の嫌いなことは何か
- はじめたきっかけは何だったか
- どんな人柄か
昔の自分にヒントが隠されている
見込み生徒さんは、○○ができるようになりたい、充実した人生を送りたい、自分を変えたい、悩みや苦手を克服したい、などの理由で教室へ通おうとします。
見込み生徒さんのこのような感情の部分を理解するために、昔の自分のことを思い返してみるとわかることがあります。
なぜなら自分自身が昔同じ気持ちを抱いて、それをはじめた可能性が高いからです。
今見込み生徒さんが抱える悩みはかつての自分が抱えていた悩みかもしれないということです。
それをコンセプトやプログラムに反映することで、共感する見込み生徒が集まることに繋がります。
ステップ3:”弱者の戦略”と”生徒視点”でコンセプトを考える
ステップ1、2の調査、分析結果を元に、いよいよ教室コンセプトを考えていくわけですが、コンセプトを考える上で重要となることをいくつか解説します。
弱者の戦略とは
ランチェスター戦略という考え方があります。
ビジネスでは、強者(市場シェア1位)と弱者(2位以下)で戦い方が全く異なるというものです。
(ランチェスター戦略の詳細については割愛します。)
私たちは大抵その弱者に当たるわけなので、”弱者の戦略”で勝負していきます。
- ニッチマーケット(狭い市場)でナンバーワンを目指す
- 特定地域でナンバーワンを目指す
- 1対1の接近戦で生徒の心を掴む
”弱者の戦略”は個人教室の強みを最大限に活かした戦い方
個人教室には、実は大手にはない強みが結構あります。
それは下記に示すような、大手ではなく個人教室を選ぶ生徒さんの声に隠されています。
- そこでしか習えない一般的ではない変わったプログラムがある
- 自宅の近所にある
- 少人数の教室が良い(丁寧な指導を受けられるなど)
- 日時の融通が利きやすい
弱者の戦略にぴったり当てはまっているのがわかると思います。
常に生徒視点で考えること
自分の趣味や特技を活かして教室を開業しようとした時、自分の得意なことをコンセプトやプログラムにする人が多いですが、それは少し安易すぎるかもしれません。
生徒が通いたくなる教室コンセプトを作るには常に生徒視点で考えることが大事です。
生徒が求めるものと、自分が提供できるものの一致点を見つけられれば、それがまさに教室のコンセプトになります。
コンセプトに含める言葉選び
- 市場調査結果
- 自己分析結果
- 弱者の戦略
- 生徒視点
以上の情報からコンセプトとそれを元にしたプログラムが頭に浮かび上がってきているのではないでしょうか?
最後にコンセプトに含める言葉選びについて触れたいと思います。
どんな教室なのかが明確に伝わること
コンセプトを言葉で表す際に注意したいのが言葉選びです。
よくあるのが難しい言葉を使ったり、英語を使ったり、造語を使ったり、、、というものですが、正直わかりにくくないですか?
コンセプトを言葉にする際、「どのような人に、どのようなサービスを、どのように
提供する教室なのか」が明確に伝わることが大切です。
検索キーワードを入れる
できたコンセプトはホームページなどに掲載することになりますが、そのコンセプトを目にすることができなくては、いくら良いコンセプトを作っても生徒集客できません。
そのコンセプトに共感する見込み生徒さんがウェブ検索する際に使う可能性の高いキーワードを、コンセプトやキャッチコピー、プログラム名などに使っていなければ、あなたの教室ホームページが検索結果に出てくることはありません。
なので検索キーワードをコンセプトに入れることが大切です。
この記事は以上になります。
コンセプトとプログラムができれば、次は集客を始めましょう!
生徒集客については、「個人教室へ生徒を集客する方法【ネット自動集客+対面で信頼構築】」で詳しく解説していますので、こちらも是非お読みください。
最後まで見ていただきありがとうございます。
今後も教室開業や集客に関する記事を書いていきますので、よろしければ是非ご覧ください。
コメント