どうも、みっちゃんです!
社会人の方も学生さんも、人前で何か話さなければいけない機会ってあると思います。
その時誰もが必ず感じてしまうのが「緊張」です。
私は3歳の時に初めて舞台に立って以降、多い年で年間120回ほどステージに上がり、現在もプロとして大勢の人の前で公演を行っています。
人前に立ち、話すことに関しては、30年以上の経験を持つベテラン、専門家です。
この記事では、悪い緊張感を解消し、良い緊張感を保ちつつ、人前に立ち、人前で話すための準備と心構えについて解説したいと思います。
前日夜の過ごし方についても解説します。
- 1週間後に人前で発表しなきゃならないけど、どうしたらうまくいくだろう?
- 本番の前日は緊張して眠れないんだよな・・・
- 緊張には必要な良い緊張と解消すべき悪い緊張がある
- 悪い緊張を解消する方法
- 本番を翌日に控える前日夜の心構えと過ごし方
緊張を止めるな!
カメ止めならぬ、緊止めです(笑)
社会人の方なら顧客へ向けてのプレゼンや社内でのスピーチ、学生さんなら論文発表や学校行事での発表など。
全て避けて通るのは難しいほどにそのような機会は誰にでもあり、その度について回るのが「緊張」だと思います。
私は本番に弱いとか緊張しいだととか、そういう方が多いではないでしょうか?
緊張しない人はいない
みなさん、こう思っていませんか?
- 世の中には全く緊張しない人がいる
- 慣れれば全く緊張しなくなる
そんなことはないです。
人前に立つことの専門家である私も、毎回緊張して人前に立っています。
「私は緊張しない」って人がいますが・・・
確かにそういう人いますよね。
私が考えるにこういうことを言う人は、
“自分が緊張しないように(緊張しているように思われないように)強がってる(はったり)”
か、もしくは、
“人前で話す行為自体に対して、全く責任感がない状態で臨んでる”
かだと思います。
なかには心臓に剛毛が生えてて全く緊張しない方もいるかもしれませんが(笑)
もう一つ考えられることとして、”気が付かない程度にしか緊張していない”というのはあると思います。
緊張の許容度には個人差がありますが、車を運転している時や大事なものを運ぶときなど、無意識に体は緊張していますよね。
全く緊張してない状態を作り出すのはなかなか難しいことです。
緊張することで普段以上の力を発揮できる
みなさんだいたいの方は、「緊張をなくす方法」とか「緊張しないためのおまじない」とかを教えてと言いますが、
私の持論は、
- 緊張していないと実力が出ない
- 緊張することで普段以上の力を発揮できる
です。
なので“緊張することは大事”だと思っています。
じゃあ緊張でうまく話せなくなったり、頭が真っ白になったりするのはどうしたらいいの?ってなりますよね。
その疑問を解決すべく、必要な緊張と解消すべき緊張について次に書いていきたいと思います。
良い緊張と悪い緊張
私は緊張には良い緊張と悪い緊張の2種類があると思っています。
必要な緊張は“良い”緊張の方です。
良い緊張とは
良い緊張とは
- 生理現象である緊張
- 自信から来る高揚感
のことです。
私はお医者さんではないので詳しくはわかりませんが、緊張というのは個人差はあるものの自律神経が関係した一種の生理現象です。
前の項で書いた気が付かない程度の緊張もこれに当たると考えます。
これは危機感や注意力などの言葉にも置き換えられるかもしれません。
もし危機感や注意力がなければ、車で事故を起こしてしまうかもしれませんし、大事なものを落としてしまうかもしれません。
生きてく上でなくてはならないものですよね。
2つ目の自信から来る高揚感こそ、人前に立って話す際に必要な緊張です。
第一線で活躍されている方から出ているオーラやスポーツ選手が新記録を打ち立てる時に感じているのがまさにこれです。
パフォーマンスを上げる緊張と考えています。
良い緊張を帯びていることで、熱意や真剣さが伝わりやすく人を惹き込む力となるはずです。
悪い緊張とは
対して、みなさんが言う「緊張」は大抵の場合、“悪い”緊張の方です。
悪い緊張とは
- 「うまくできるかな?」という不安感や「きっとうまくいかない」と悪い想像をしてしまうことからくるもの
- 「自分の完璧な姿を見せないといけない」という自意識過剰だったり、見栄っ張りな気持ちからくるもの
良い緊張の効果を発揮するには、まずは悪い緊張を解消する必要があります。
悪い緊張を解消するには
上記に挙げた悪い緊張の要因1,2に対して、下記がそれぞれの解決策です。
- 事前準備をしっかり行う
- 多少の失敗をしてもいいから、自分ができる精一杯をやろうというマインドに
次の項では各解決策について、具体的にどのような行動をしたらよいかを説明していきます。
本番前日夕方までにやること
大抵の場合、本番までには多少の時間があると思います。
単純ですが、それまでにやることは本番への準備です。
今回は特に人前で話すことに慣れていない方向けに、丁寧なやり方を説明していきます。
①本番の流れの台本を作る
プレゼン資料、配布資料などは自分で準備する場合と準備されている場合があるかと思いますが、私が言う台本はこの資料のことではありません。
本番で実際にあなたが話す言葉の台本です。
資料に書かれている内容を聞き手にわかりやすく伝える為に、あなたはそれを説明するんです。
当然資料の内容でわからないことがあっては論外ですし、場合によっては補足が必要なこともあります。
また書かれている言葉と実際に口で説明する言葉は少し違うので、話し言葉を忠実に台本にすることが望ましいです。
台本が完成した頃には、少なくとも資料の内容を全て理解している人になっているでしょう。
②台本に沿ってシミュレーションを行う
台本を作るだけではダメです。
「台本があるから当日はそれを見て話せばいいや」と思うとそこに落とし穴があるものです。
本番を想定して、作った台本の内容を実際に声に出して読み、資料をめくるタイミングなども含めてリハーサルを行います。
これを行うことで、台本の内容を熟知することができ、また読み慣れることにも繋がります。
また、資料に追加する内容を思いついたり、資料の順番を変えた方が流れがよくなるなどの気づきが出てきたりします。
聞き手が疑問に思いそうなことを先回りして回答を予め準備しておけると尚良いですね。
③シミュレーションを繰り返し行い、精度を高める
シミュレーションは1回だけでは足りないです。
シミュレーション→台本と資料の修正→シミュレーション→・・・
何度も行い、台本をほとんど見なくても話せるようにしておくといいと思います。
このような状態になれば、不安感から来る悪い緊張は解消され、自信から来る良い緊張へ変わっていると思います!
本番夜~本番までの心構え
前項のことができていれば、本番に対する準備はほぼ万全な状態ですね!
そんな状態でも緊張感が襲ってきます。
「緊張で眠れない」というやつです。
これへの対処方法をご説明していきます。
前日夜は本番のことを忘れましょう
緊張するのは明日に控える本番のことを考えるからです。
台本を作りシミュレーションを重ねてきたわけですから、前日夜は本番のことを考える必要は全くありません。
やることはやったし、多少の失敗をしても仕方ない、あとは精一杯やろうという気持ちに切り替えましょう!
自分なりの安眠方法を持っておく
これは人によって違うと思います。
ポイントは、本番のことを考えないこと。
言い換えると、全く関係ないことで頭を満たすのが一番良いです。
例えば、
- 漫画や本を読む
- 音楽やラジオを聴く
- リラックスする香りを嗅ぐ
- 少量のお酒を飲む
などですかね。
ちなみに私の安眠方法は布団の中で落語を聴くことです。
落語の世界へ入り込むことで、本番のことなどすっかり忘れ、そのうち寝てしまいます。
オススメなので是非お試しください(笑)
一夜漬けは逆効果の場合も
忙しくてシミュレーションが十分できなかったからと言って、前日夜にやるのは良い方法ではないかなと思います。
本番を明日に控えた状態だと焦る気持ちで内容はあまり頭に入って来ず、不安を自ら煽り余計眠れなくなってしまうという負のスパイラル。
こういう時は潔く諦めることも大事です(笑)
悪い緊張の高まりは精神的にも肉体的にも消耗しますので、自分を追い込むのはやめましょう。
たった1回のプレゼンをしくじったからと言って人生終わりはしません(笑)
緊張とあがり症はちょっと違う
俗に言う”あがり症”は、私がここまで話してきた緊張とはちょっと異なります。
このような症状がある方は注意
あがり症と一括りにするのは間違っていると思いますが、ここではわかりやすいようにこう表現します。
症状の例としては、
- 異常な発汗がある
- 体の震えが止まらない
- 腹痛がひどい
などが挙げられると思います。
無理せず病院を受診しましょう
緊張によってこのような症状が出る方の場合は、一度病院を受診してみるのがいいかもしれません。
症状によっては薬で改善するものもあるようです。
最後に
というわけで、今回の内容は以上です。
みなさんが悪い緊張を取り除き、良い緊張で本番を乗り切れることを祈っています!
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